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お盆の間は洋食屋で三日間フルにバイトした。連日かなり忙しかった。
今日はお盆の送りの日。昼の間は実家に帰って仏壇に線香を上げてきた。皿に盛った野菜と一緒に、なすびが供えてある。来るときはきゅうりの馬で早く来て、帰るときはなすびの牛でゆっくり帰っていただく、というやつだ。 夕方に帰ってきた。夕飯を軽く食べて帰ろうと京阪三条で電車を降りたのが失敗だった。地上に出てみると、そこは送り火見物の人でごった返しており、入ろうと思っていた店には列ができていた。浴衣姿のアベックが目立つ。普段は必ず座れるバスも、出町柳の河原に向かう人でひどく混んでいた。バスの窓から見ていると、出町柳の高野川と賀茂川の合流点、学生たちの間でデルタと呼ばれる公園は、花見のとき以来の難民船の様相を呈していた。 俺はコンビニでビール買って、家に帰って屋上から眺めていた。ここからは大文字を間近に見ることができる。近すぎて、脚の一本が手前の木に隠れてしまうくらいだ。点火のしばらく前から、暗くなった大の字のあたりでちかちかと明かりが瞬いているのが見える。点火の時間になるとすべての火床がいっせいに黄色く燃え上がる。どうやってタイミングを合わせているのか、不思議だ。 向かいの大家の奥さんがコップに水を入れて上がってきた。去年と同じように、大の字をコップの水に映している。大文字を映した水を飲むと一年無病息災で過ごせるというのだ。ビールでもいいのかな? 大家さんの話では、送り火のときに許可を取って大文字に登る人がけっこういるのだそうだ。熱気と煙に巻かれるような場所で、彼らの目当ては無病息災のお守りになる火床の燃え殻なんだそうだ。明日の早朝に取りに行く人もいるから、あっという間になくなってしまうらしい。 風があるせいか、火は一時、大家さんが心配するくらい燃え上がっていた。四つの送り火が見える丘に今年も歩いて出かけてみたが、鳥居はどうやら早く燃え尽きたらしく見ることができなかった。目の前の大文字も、去年より消えるのが早かったような気がする。送り火が終わると京都の空には少しずつ秋の気配が感じられるようになる。
by ride_on2002
| 2005-08-16 23:33
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